千曲市指定天然記念物
見性寺のタラヨウ
タラヨウ(多羅葉)は、中部地方以西の本州太平洋側、中国、四国、九州地方など温暖な地域に自生するモチノキ科の常緑高木であります。葉の裏に傷をつけると、黒く変色して傷の跡が残り、尖った棒などを使うと字や絵を描くことができ、葉書きの語源になったとも言われています。その昔、インドや中国などで紙の材料をして用いられたヤシ科の「多羅樹」の葉も直接字を書くことができ、この葉で作った紙や葉に仏教の経文を書いたと伝わっています。このようなことから、この多羅樹に形の似ているタラヨウが寺院によく植えられています。